『日本博「神宿る島」国際文化芸術プロジェクト
~MUNAKATA ECO FESTIVAL~』とは

古代日本と東アジアとの活発な交流から生まれた文化の証である世界遺産「宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、自然の多様性を尊重する“神宿る島”として崇拝され、その中で受け継がれてきた伝統はわが国の文化形成と発展に大きく貢献してきました。「日本博“神宿る島”国際文化芸術プロジェクト」とは、その伝統とともに継承されてきた精神と思想を基層にし、さまざまな文化芸術プログラムを通して「日本の心」と「日本の美」を世界に発信していくプロジェクトです。

自然の摂理の中で畏怖の念を抱き、謙虚に向き合いながら森里川海への感謝と祈りを捧げて暮らしを営んできた日本において、古代から育まれてきた “常若(とこわか)”という思想があります。常若とは、自然界ではすべての物質は絶えず循環し、生まれ変わりつづけることで維持されていることから、循環する時間の象徴であり、地球と人類が如何にお互いの生命を維持しつつ、共存すべきかを顕しています。

「MUNAKATA ECO FESTIVAL 2020」は、 世界文化遺産を有する宗像の地から常若の考えを実践し、世界に向けて発信していく場である「宗像国際環境会議」と連携し、 「地球と人類のあるべき姿とは?」という問いかけを持つ場であると同時に、日本特有の自然観、感性、思想、表現を通じて文化芸術を核とした「循環共生圏」の確立を目指す、環境活動と文化芸術活動を架橋する祭典です。

主催

文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、
宗像国際環境会議実行委員会

開催期間

2020年10月1日(木)
〜10月25日(金)

※プログラムにより開催日程は異なりますので、
各ページにてご確認ください。

宗像国際環境会議とは

宗像国際環境100人会議は、玄界灘の海水温度の上昇により、沿岸部に広がる磯焼け、漂着ゴミ(マイクロプラスチック)などの問題を中心に、国内外の学識者、自治体、 企業、NPO、メディアなどと連携し、”海の鎮守の森 ”構想を掲げ、地域住民や地元中高生たちと海の再生事業に取り組むとともに、近年の急激な海の変化への提言や情報を国内外に発信し、地域から持続可能な取り組みを目的に、平成26年(2014年)に設立されました。


おもな活動

  1. 啓発活動/宗像国際環境会議(年1回)公開講演会他
  2. 海の再生/竹漁礁作り、海岸の漂着物清掃
  3. 次世代育成/地元中高生向けの宗像国際育成プログラム(年8回程度)
  4. その他/冊子の発行 HP 動画作成発信

日本博とは

「日本の美」は、縄文時代から現代まで1万年以上もの間、大自然の多様性を尊重し、生きとし生けるもの全てに命が宿ると考え、それらを畏敬する「心」を表現してきました。 日本は、景観や風土を大切にし、縄文土器をはじめ、仏像などの彫刻、浮世絵や屏風などの絵画、漆器などの工芸、着物などの染織、能や歌舞伎などの伝統芸能、文芸、現代の漫画・アニメなど様々な分野、衣食住をはじめとする暮らし、生活様式等において、人間が自然に対して共鳴、共感する「心」を具現化し、その「美意識」を大切にしています。 この文化芸術の祭典が、人々の交流を促して感動を呼び起こし、世界の多様性の尊重、普遍性の共有、平和の祈りへとつながることを希求します。