「#海は世界をつなぐ道」
プロジェクト

古代から人、生物が往来してきた「海の道」。地球の歴史と密接に関わっている「海の道」は、近年、漂流・漂着ゴミ、水産資源の激減など気候変動、環境汚染の問題を露わにする道と化しています。

人々はどのように海流や風を駆使して海洋をわたってきたのか?各沿岸地域に残る日本列島とアジア・太平洋の人々が交流、交易してきた証を辿ると見えてくる、文化交流の海の道。漂流ゴミはどこから流れてきて、どこに流れていくのか?各地に漂着したゴミを分類し、データ化することで見えてくる、漂流物の海の道。季節ごとに海洋を渡る生物たちの動きと、それらを追う海を生業に生きる漁業者たちに受け継がれる知識から見えてくる、海洋生物の海の道。 文化と歴史、自然を通してさまざまな目線で「海の道」を辿り、それらをひとつの地図上に可視化することで、目には見えない地球上の繋がりがリアルにみえてくるのでは!?森、里、川、海、すべてが繋がっている地球とその一部である人間。壮大な「海の道」を通して、人と自然が共生する海の姿と道標を探していきます。

協力依頼地域
五島列島、対馬、壱岐、北九州市、大分杵築、鎌倉、湘南、館山、愛知、沖縄本島、石垣島、福岡市(宗像、糸島)、青森下北、青森津軽、福井、富山、宮城仙台、宮城気仙沼、瀬戸内海の各沿岸で漂流物を回収、データ化(「九州大学うみつなぎふくおか」プロジェクト連携)
データ構築・監修
九州大学大学院工学研究院環境社会部門生態工学研究室
協力
ESRIジャパン株式会社
画像出典元
  • 「宗像・沖ノ島と関連遺産群」研究報告Ⅱ‐2
    平成 24 年 3 月 31 日 (「宗像・沖ノ島と関連遺産群」世界遺産推進会議
  • 宗像市 海の道むなかた館
  • 海上保安庁 海しる(海洋状況表示システム)
    https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/post-612.html
  • 九州大学応用力学研究所 磯辺篤彦教授 数値シミュレーション
  • 九州大学大学院工学研究院環境社会部門生態工学研究室
操作
方法
  1. アプリ下部の「レイヤーリスト」でマップに表示するコンテンツを選択できます。
  2. アプリ下部の「スワイプ」でマップに表示しているコンテンツと背景図を比較することが可能です。

時代ごとにみる海の道

ヒトの来た道(旧石器時代〜縄文時代)

3〜4万年前の地球は、氷河期の寒冷化によって海水面が低下し、対馬海峡などの浅海には半島や大陸を陸続きか、それに近い状態となりました。私たちの祖先はここを通って大陸から移動してきたのです。

海を越えた縄文土器

稲作文化が渡った道(弥生時代)

大陸から稲作と金属器が伝来した時代。稲作の伝来は、縄文時代から続いた狩猟・採集・漁労を中心とした生活を終わらせ、新たな社会・文化を形成しました。また、金属器の伝来は生産効率を高め、人々の生活を大きく変えました。

稲作の伝来

最先端技術が渡った道(古墳時代)

古墳時代は国内の統一が進み各地に古墳が作られた時代です。朝鮮半島や中国大陸からの渡来人たちは、多くの新しい文化とともに新しい技術も伝えました。須恵器生産に必要なのぼり窯(窖窯)や鍛治文などの最先端技術は、生活に大きな変化を与えました。

半島・大陸との交流の道(古墳時代)

大和政権や豪族によって朝鮮半島や中国大陸と盛んに交流がおこなわれるようになります。交流により多くの文化が玄界灘を渡り、互いに取り入れられました。交流を示す資料は、日本や半島の古墳から出土しています。

対外交流を伝える古墳

拡大する海外交易の道(奈良時代〜室町時代)

奈良・平安時代には、国家の威信をかけ、遣唐使を通じて先進国の文化を求めて対外交渉がおこなわれました。やがて鎌倉時代になると、日宋貿易がはじまり、中国の貿易商人との間で私的な交易がおこなわれるようになります。その後、中国の国号が元に代わっても交易はつづけられ、室町時代には、日明貿易がはじまり、正式な交易には勘合符を使用しました。

海外交易の広がりと発展

漂着ごみからみる海の道

日頃からビーチクリーン活動を行う学生たちが中心となり、全国各地に呼びかけて、それぞれの海にまつわる気付きをオンライン地図上で共有していくプロジェクト。漂流ゴミはどこから流れてきて、どこに流れていくのか?各地に漂着したゴミを分類し、データ化することで見えてくる、漂流物の海の道や全国沿岸部に共通する問題、また地域特有の問題など、集まったデータを可視化することで様々な「海の道」を発見するプロジェクトです。

Photo: ビーチグリーンイメージ

全国の漂着ごみデータ大募集!

全国各地でビーチクリーンを行なっている皆様、これから参加しようと思っている皆様、簡単なアンケートにご協力いただき、この「#海の道」プロジェクトにぜひご参加ください。

期間
2020年10月17日(土)~12月31日(木)
場所
全国各地の海岸どこでも
参加者
全国各地の環境団体、個人の皆様 どなたでも

アンケート内容

下記の項目にお答えいただき、GISアプリ上で直接登録いただくか、メールにてご回答ください。 (⇒ munakataclean@gmail.com

◆ GISアプリへの直接登録はこちら

アンケート項目

  • 団体名・個人名
  • カテゴリ(調査or活動)
  • 調査日時
  • 活動地域(都道府県)
  • 1番目に多いごみ(缶、ビン、ペットボトル、漁具、家具、生活用品、発泡スチロール、その他)
  • 2番目に多いごみ(上記に同じ)
  • ごみの総量(何袋)
  • 漂着ペットボトルの生産国とその本数
  • GISマップで活動地点を登録(※メールでお答えいただく場合は「どの海岸で活動を行ったか」を記入してください)
  • 今回の活動・調査を行って感じた感想
メールアイコンメールでアンケートに参加する

「地名アート」も大募集!

また、「全国各地でそれぞれの地名のアートを作ろう!」企画も合わせて作品を募集中です。

募集内容

ビーチクリーンの際に拾ったゴミで「その地域の名前」を制作し、その写真をメールにてお送りください。 (⇒ munakataclean@gmail.com

  • 「宗像」でのビーチクリーン。海岸のゴミを集めます。
  • 集めたゴミを並べ「宗像」というアートを作成。
  • 作成したアートを撮影し、写真をメールで送信。
メールアイコンメールで応募する
  • Photo: 宮崎幸汰

    九州大学
    共創学部1年

    宮崎幸汰

  • Photo: 森心太

    北九州市立大学
    地域創生学群1年

    森心太

作品は随時SNSにてご紹介します

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